なぜSNSはやめられない?人を動かす心理とビジネス活用法|朝喝モーニングLive

配信日: 2026年8月29日(土)
テーマ:💀SNSの中毒性をポジティブに再解釈

この記事では、朝のInstagramライブの内容を分かりやすくまとめた解説資料(ホワイトペーパー)を、そのまま掲載しています。 配信を見逃した方や、内容を振り返りたい方に、参考にしていただけるとうれしいです。

この記事は、2026年8月29日noteに投稿したものです。
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🌹赤髪が話した主な内容

  • SNSには、無限スクロール、オートプレイ、スワイプ、通知など、人が使い続けたくなる仕組みが数多く組み込まれている
  • 欲しい情報が毎回ではなく時々出てくる「可変的な報酬」や、何が出るかわからないおすすめ表示も、SNSをやめられない要因になっている
  • アルゴリズムは、いいね、スキップ、視聴時間などの行動から、その人が興味を持つ内容を分析し、おすすめを最適化している
  • いいねやコメントなどの反応を再び得たいという気持ちからSNSを続けてしまう
  • SNSの中毒性につながる仕組みはSNS特有ではなく、新聞、ラジオ、テレビ、ガチャガチャ、マイル、ゲームなど、以前からさまざまなビジネスで活用されてきた
  • SNSの中毒性を悪いものとして捉えるだけではなく、「人がなぜ行動するのか」を理解するヒントとして考える
  • ビジネスでは、日常の中に自分や商品を思い出してもらうきっかけをつくり、申込みや利用までの手間をできるだけ減らす
  • 最初から複雑なアンケートなどを求めず、まずはDMやLINE公式などで1対1の関係をつくる
  • SNSの仕組みに振り回されるのではなく、人が思わず行動したくなる仕組みを、自分の商品やサービスに活かしていく

🌟結論:SNSの中毒性は、人を動かす仕組み。ビジネスに活かそう

SNSには、人がつい見続けてしまうさまざまな仕組みがある。

「もっと見たい」「また使いたい」と人々の心を惹きつける心理テクニックは、SNSが誕生するずっと前から使われてきた。

なぜ人は気になってしまうのか、なぜ行動したくなるのか。

その仕組みを理解すれば、

思い出してもらうきっかけをつくる。
行動までの手間を減らす。
気軽に関係を始められる導線をつくる。

といった工夫ができる。

SNSの中毒性を、人を動かす仕組みとしてビジネスに活かそう。

📰最新SNS情報

① YouTubeがサムネイルを自動生成

「Ask Studio」で、複数のサムネイル案を生成できる機能がスタート。

② YouTubeで好きなテーマの専用フィードをつくるテスト

自分が見たいテーマごとに専用フィードを設定できるテストがアメリカで始まっている。

例えば、統計学、マーケティング、エジプト考古学など、自分が興味のあるテーマを登録し、そのテーマに合ったおすすめ動画を表示してくれるイメージ。

今後、視聴者は特定の発信者を見るというより、「何を知りたいか」を基準にコンテンツを見る傾向がさらに強まる。

発信する側は、自分の顔を覚えてもらうことに加えて、「何の専門家なのか」を明確にし、KOLを目指すことがより重要になる。

💀なぜSNSはやめられないのか?

① 終わりがない「無限スクロール」

SNSは、画面の下へ進んでも次々と新しい投稿が表示される。

本や雑誌、映画には終わりがあり、テレビ番組にもCMなどの区切りがある。

一方、SNSには明確な終わりがない。利用する側が自分でやめるタイミングを決めなければ、いつまでも見続けることができる。

この「終わりがない」という設計が、SNSをやめられない要因の一つになっている。

② 次の動画が始まる「オートプレイ」

YouTubeや動画配信サービスなどでは、一つの動画が終わると次の動画が自動的に始まる。
次を見るために、「再生する」という操作をする必要がない。続けるための操作をなくすことで、自然に視聴が続いていく。

③ スワイプするだけで次の刺激を得られる

ショート動画は、指を少し動かすだけで次のコンテンツを見ることができる。次に何を見るか検索したり、一覧から選んだりする必要がない。
少ない動作ですぐに新しい刺激を得られることも、ショート動画を見続けてしまう理由の一つである。

④ 更新すると何かが出てくる「プル・トゥ・リフレッシュ」

画面を引っ張って更新すると、新しい情報が表示される。何が出てくるのかは、更新するまでわからない。この感覚は、おみくじやガチャガチャ、スロットなどにも似ている。

「次は何が出てくるんだろう」
という期待が、もう一度更新する行動につながっていく。

⑤ 毎回当たりが出ない「可変的な報酬」

SNSを見ていても、毎回自分が好きな投稿や、知りたかった情報が出てくるわけではない。

だからこそ、
「次は面白い投稿が出てくるかもしれない」
と確認したくなる。毎回同じように欲しいものが得られるのではなく、いつ当たりが出るかわからない。
この「可変的な報酬」も、人が繰り返しSNSを見る理由の一つになっている。

⑥ アルゴリズムが自分専用のフィードをつくる

SNSのアルゴリズムは、利用者の行動を見ている。

例えば、
・何にいいねしたか
・何を飛ばしたか
・どの動画を長く見たか
・今どんな内容に反応しているか
といった行動が、その後、おすすめに表示される投稿へ反映されていく。一つひとつの行動から、その人が今興味を持っているものを分析し、表示するコンテンツを調整している。

⑦ 「いいね」をもう一度もらいたくなる

SNSをやめられなくなるのは、見る側だけではない。投稿する側にも、いいねやコメントなどの反応を得たいという心理が働く。

一度100いいねをもらった人は、
「また100いいねをもらえるかもしれない」
と思う。普段の反応が10や20であっても、もう一度大きな反応を得たいという気持ちが、投稿を続ける動機になることがある。

⑧ 赤い通知を見ると開きたくなる

アプリにつく赤い通知バッジや、Instagramのストーリーズを更新するとアイコンにつく虹色表示。

人は未確認のものがあることが分かると、
「何が来ているんだろう」
と確認したくなる。まだ開けていないものを開きたいという心理によって、アプリを開くきっかけがつくられている。

⑨ 人とつながることで「返信」が生まれる

DMやコメント、グループチャットなど、人とつながることもSNSを使い続ける理由になる。

メッセージを受け取ると、
「返信しなければ」
と感じてしまう。

SNSが単なる情報を見る場所ではなく、仕事や人間関係のコミュニケーションツールになったことで、
「このアプリがないと困る」という状態になりつつある。SNSは、いまや生活のインフラになっている。

🕰️中毒性は、SNSから始まったわけではない

1890年代:新聞・スタンプ

新聞では刺激的な見出しで注意を引く手法が広がった。購買に応じてスタンプを付与し、再び利用してもらう仕組みも登場した。

1930年代:ラジオの連続ドラマ

続きが気になる物語をつくり、次回も同じ時間に聞いてもらう。人の時間を定期的に確保する仕組みが生まれた。

1950年代:画面の人物との距離感

画面越しであっても、繰り返し人物を見ることで親近感が生まれる。現在のインフルエンサーとフォロワーの関係にもつながる考え方である。

1960年代:ダイレクトメール

郵便物を開けてもらうため、特典などを付ける方法が使われるようになった。現在のLINE公式などで、プレゼントを用意する方法にも通じる。

1970年代:ガチャガチャ

何が出るかわからない楽しさによって、何度も挑戦したくなる。現在のSNSで次々にコンテンツをスワイプする感覚に似ている。

1980年代:マイルや会員ランク

航空会社がマイルなどを導入し、継続して同じサービスを利用してもらう仕組みを強化した。

1990年代:ゲーム・カジノ

結果が予測できない仕組みや、当たったときの音や演出などによって、連続してプレイしたくなる設計が発達した。
SNSは、こうした過去のさまざまな仕組みを取り入れながら発展してきたとも考えられる。

💡SNSの中毒性をポジティブにビジネスに活かそう

① 日常に「思い出してもらうきっかけ」をつくる

商品やサービスを選んでもらうためには、まず思い出してもらう必要がある。

例えば、いつも頭にリンゴを乗せて発信している人がいれば、スーパーでリンゴを見たときに、その人を思い出すかもしれない。

毎月24日を「○○の日」と決めて発信していれば、24日になるたびに思い出してもらえる可能性がある。

ほかにも、
・カフェといえばこの人
・読書といえばこの人
・○曜日といえばこのサービス
など、場所や日付、行動と自分を結びつける。日常生活の中に、自分や商品を思い出してもらえるきっかけを置いていこう。

② 商品やサービスを「すぐ使える」状態にする

SNSは、スワイプするだけ、タップするだけで次の行動へ進める。
とにかく手間が少ない。

これは自分の商品やサービスでも活かすことができる。

例えば、
・申込みまでのクリック数を減らす
・eラーニングを見るまでの操作を減らす
・問い合わせ方法を分かりやすくする
・必要以上に入力項目を増やさない
など。

「どうすれば申し込んでもらえるか」だけではなく、「どこで面倒になって離脱するのか」を考えよう。

③ 最初から相手に手間をかけすぎない

フォロワー数やLINE公式の登録者数がまだ少ない段階であれば、最初から長いアンケートに回答してもらう必要はない。

例えば、LINE公式を追加してくれた人に、
「Instagramを見て追加してくださったんですか?」
と自分から話しかける。まずは1対1のコミュニケーションを始める。

何度かやり取りをしたあとで、
「よりよいアドバイスをするために、よかったらアンケートに回答してください」
とお願いする。

最初から面倒なことをお願いするのではなく、まずは気軽に関係をつくっていこう。


配信者:赤髪

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SNS戦略家13年目。上場企業を含む1,500社以上のSNS運用を支援。現在は、NYにある美術館のSNS運用を統括。
2022年より、SNSを活用した集客・ビジネス構築を学べる「SNS ACADEMY」主宰。累計生徒数は826名。
(なお、2025年末にて新規生徒受け入れを終了。赤髪による個別コンサル・サービスは完全終了しています)

要約:MARI / ライター

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元LINEの企業広報。広報歴15年。IT企業や通販企業で社外・社内・SDGs推進と幅広く広報業務に携わり、管理職も経験。現在はフリーランスとして、企業や個人事業主の広報支援およびライティング業務を行う。

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