ショート動画は伸びても売れない?売上につながるSNS戦略と長尺動画の強み

配信日:2026年9月12日(土)
テーマ:📱ショート動画をおすすめしない理由とSNS戦略の話

この記事では、朝のInstagramライブの内容を分かりやすくまとめた解説資料(ホワイトペーパー)を、そのまま掲載しています。 配信を見逃した方や、文字で読みたい方に、参考にしていただけるとうれしいです。

この記事は、2026年9月15日noteに投稿したものです。
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🌹赤髪が話した主な内容

  • ショート動画そのものを否定するのではなく、目的や本人の強みによって、取り組む優先順位を考える
  • 40歳以上で経験や専門性があり、SNSを売上につなげたい人には、ショート動画より長尺動画を優先してすすめる
  • ショート動画には、短時間で相手を引き込む演出やエンタメ性が求められる
  • 農産物やアクセサリーなど、比較的低単価で魅力を伝えやすい商品は、ショート動画と相性がよい
  • SNSで売上につなげるために重要なのは、フォロワー数や再生数だけではなく、専門性と信用
  • 時間や予算が限られる個人事業主ほど、資産性の高いコンテンツをつくるほうがよい
  • SNS運用では、事前に仮説を立て、数字を確認しながら検証と改善を繰り返す

🌟結論:SNS戦略は「仮説」から

ショート動画が伸びれば、再生数やフォロワー数は増える。しかし、その数字がそのまま売上につながるとは限らない。

特に、長年の経験や専門性を持つ人が、限られた時間と予算でSNSを運用するなら、自分の強みを十分に伝えられる方法を選ぶことが重要である。

短時間の面白さで認知を広げるのか。専門知識や考え方をじっくり伝え、信用を積み重ねるのか。商品やサービスの価格、発信者の特性、SNSに求める成果によって、優先すべき方法は異なる。

そして、方法を選んだ後も、感覚だけで運用しない。仮説を立て、数字で検証し、改善する。

流行っているから、再生数が増えるからではなく、自分の事業に必要な成果につながるかを基準に、時間と労力を使っていこう。

ショート動画をおすすめしない理由

① 「やる・やらない」ではなく、優先順位を考える

ショート動画は、誰にとっても必要なものではない。

特に、40歳以上で手に職があり、長年の経験を生かして売上につなげたい人には、ショート動画よりもYouTubeの長尺動画を優先してすすめる。

長年の経験があり、質問されたら専門的に答えられる人ほど、その知識や経験を20〜30秒程度のショート動画だけで伝えるのは難しい。

② ショート動画には、専門性とは別のスキルが求められる

ショート動画では、自分が伝えたい内容を、そのまま話せばよいわけではない。

流行している音楽や構図、冒頭で目を引く演出(フック)から、企画を考えることも多い。

「この音楽に合わせるなら、どんな動画にするか」
「この構図を使うなら、何を見せるか」
「最初に目を引く場面から、どう本編につなげるか」

このように、ショート動画らしい見せ方から逆算して構成する。

特に、まだ自分のことを知られていない段階では、長く見てもらえることを前提にしない。まずは30秒以内を目安に、相手を引き込む必要がある。
そこで求められるのは、短時間で伝わる面白さや勢い、キャラクター、視覚的なインパクトなど。じっくり話せば伝わる知識の深さや人柄とは、別の力である。

③ 高単価のサービスは短尺で売りにくい

日本においてショート動画から購入につなげやすいのは、比較的低単価な商品である。一方で、高単価な商材や、事前に専門性を理解してもらう必要があるサービスは、短い尺だけでその価値を伝えきることが難しい。

高単価の一つの目安は、5万円以上。ただし、金額で一律に区切れるわけではない。例えば、同じ5万円でも、旅行と専門サービスでは受け手の感じ方が異なる。

何を売るのか、いくらで売るのか、購入前にどの程度の理解や信用が必要なのかを考えて、発信方法を選ぼう。

④ ショート動画が向いている人・商品もある

ショート動画が向いている例として、農産物やアクセサリーなどがある。
農業の場合、認知が広がることが、野菜の購入や定期便の利用につながりやすい。会社員から農業へ転身した経験なども、発信の切り口になる。
アクセサリーなら、商品の説明だけでなく、受け取るときの喜びを想像できる見せ方が有効である。

例えば、商品を丁寧に包み、おまけやポストカードを添え、世界観のある箱に収めていく梱包動画。商品が自分に届く様子をイメージしてもらい、「自分へのご褒美が欲しい」「気分を上げたい」という気持ちに働きかける。

また、明るさやキャラクターが強みで、企画や演出にも柔軟に挑戦できる人は、ショート動画との相性がよい。

直接的な売上を求めず、認知拡大や実験的な取り組みとしてSNSを活用できる大企業にも、ショート動画はおすすめである。
ショート動画に向いているかどうかは、本人の特性や運用目的を考えて判断しよう。

売上につながるSNS戦略

① フォロワー数より、専門性と信用を積み重ねる

SNSで売上につなげるために欠かせないのは、専門性と信用である。
フォロワーが10万人、30万人いても、思うように売上につながらないケースはある。再生数や知名度が高いだけでは、お金を払ってもらう理由にはならない。

まず必要なのは、何ができる人なのか、どのような知識や技術を持っているのかが伝わること。その専門性が、商品やサービスにお金を払う理由になる。

さらに、どんな経験をしてきたのか、何を乗り越えてきたのか、どんな考えを大切にしているのかを知ってもらうことで、信用やファン化につながっていく。
例えば、歌声を聞いて「すごい」と思うことと、お金を払ってその人のライブに行くことは同じではない。その人の人生や背景を知り、「この人だから応援したい」と思うことが、行動につながる。

フォロワーが増えてから売り方を考えるのではなく、1,000人に届く前から、何を伝え、どう売上につなげるのかを考えておこう。

② 長尺動画で、知識の深さや考え方を伝える

ショート動画は、次々に流れてくるものを、暇つぶしとして受け身で見る場面が多い。一方、YouTubeの長尺動画を検索して見る人には、知りたいことや解決したい問題がある。
視聴者が求めているものが違うため、適した内容も変わる。

長尺動画では、一つのテーマについて詳しく話すことができる。説明を聞くうちに、その人がどれほど深く理解しているのか、どんな経験や考えを持っているのかが伝わる。つまり、長年培ってきた専門性を仕事につなげたい人にとって、長尺動画は強みを生かしやすい発信方法である。

また、ショート動画が伸びたときに、ショート動画ばかり増やさないことも重要。売上につなげたいのであれば、認知が広がったときこそ、専門性や信用を積み重ねる長尺動画にも力を入れよう。

③ 大企業と同じ戦略を、まねしない

大企業と個人事業主では、SNSに使える予算も、求める成果も異なる。
例えば、月商100万円の事業で売上の10%を広告に使うなら、予算は10万円。月商1億円の企業なら、同じ10%でも1,000万円になる。

十分な資金がある企業は、すぐに売上につながらなくても、実験的なSNS運用を続けられる。商品への評価や消費者の反応を集め、データとして活用することを目的にする場合もある。

一方、個人事業主や小規模事業者は、使える時間もお金も限られている。認知だけが広がり、売上につながらない状態が続けば、負担が大きくなる。
だからこそ、大企業の華やかな投稿や再生数だけを見て、同じことをしようとしない。

自分の事業規模と目的に合った戦略を立て、かけた時間や労力が、仕事や売上につながっているかを考えることが大切である。

④ 「エンゲージメント半減期」で、コンテンツの資産性を考える

コンテンツは、どれだけ反応を集めたかだけでなく、どのくらい長く反応が続くかにも注目したい。

その考え方の一つが、エンゲージメント半減期である。
ここでは、最終的に得られた反応の半分が、投稿後のどの時点で集まったかを見る。

例えば、投稿から1週間後に100いいねが集まったなら、50いいねに到達したのはいつだったかを確認する。

ここで、ある投稿を確認すると、Threadsは投稿後2〜3時間で「いいね」の約半数が集まった。一方、YouTubeの長尺動画には、再生数の半分に達するまでに約1週間かかったものや、約2カ月かかったものがある。さらに、公開から2〜3年経っても見られ続ける動画もある。

つまり、YouTubeの長尺動画には、コンテンツの寿命が長いという強みがある。

また、再生数が1,000回程度でも、そこから実際の問い合わせや成約につながった事例がある。
したがって、時間が限られている人ほど、一度の労力で長く成果を生み出してくれる「資産性の高いコンテンツ」を意識して作るべきである。

⑤ 感覚ではなく、仮説を立てて数字で検証する

「最近、こういう投稿が伸びている気がする」「自分の周りでは、こんな傾向がある」
こうした抽象的なイメージは、SNSの戦略にならない。

自分のアカウントや身近な数人の投稿を見ただけで、SNS全体の傾向を判断してはいけない。

まず、事前に仮説を立てる。そのうえで、複数の戦略を試し、結果を数字で確認する。
例えば、次のように進める。

  • 仮説をもとに、戦略A・B・Cを考える
  • どの戦略を、どの期間試すのかを決めて実行する
  • インサイトを確認し、仮説と結果を比較する
  • 他のアカウントの傾向とも照らし合わせ、戦略を修正する

結果が出てから理由をつけるのではなく、何を確かめるために取り組むのかを、先に決めておく。

長年、一人で事業を続けてきた人には、お客様の表情や反応から気持ちを読み取る力など、感覚的な強みがある。しかし、その感覚だけでSNS上の反応を判断することは難しい。
仮説を立て、数字を見て、検証し、軌道修正する。この積み重ねがSNS戦略になる。

⑥ リアルでの評価を、SNSの前提にしない

普段、お客様から先生や専門家として尊敬されていても、SNSでは、その実績や人柄を知らない人に見られる。

例えば、お店に来たお客様は、自分を選び、お金を払ってサービスを受けている。だから、その人に合わせた提案やアドバイスは、感謝されやすい。
しかし、SNSで初めて投稿を見る人には、まだその関係性がない。同じ分野について発信する人も多く、正しいことを伝えるだけでは、喜んでもらえない。

相手は自分を知らず、そもそも興味を持っていないかもしれない。その前提から、どうすれば関心を持ってもらえるか、どうすれば喜んでもらえるかを考える必要がある。
求められていないアドバイスや、言わなくてもいい一言にも注意したい。普段の立場に頼らず、相手との関係を一からつくっていこう。


配信者:赤髪

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SNS戦略家13年目。上場企業を含む1,500社以上のSNS運用を支援。現在は、NYにある美術館のSNS運用を統括。
2022年より、SNSを活用した集客・ビジネス構築を学べる「SNSACADEMY」主宰。累計生徒数は826名。
(なお、2025年末にて新規生徒受け入れを終了。赤髪による個別コンサル・サービスは完全終了しています)

要約:MARI/ライター

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元LINEの企業広報。広報歴15年。IT企業や通販企業で社外・社内・SDGs推進と幅広く広報業務に携わり、管理職も経験。現在はフリーランスとして、企業や個人事業主の広報支援およびライティング業務を行う。

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