ファミマのマーケティング戦略8選|服も車の試乗も!来店理由のつくり方
目次
配信日: 2026年10月4日(日)
テーマ:👕ファミマに学ぶマーケティング雑学
🌹赤髪が話した主な内容
- コンビニは、食品や日用品を買う場所から、衣料品や新しい体験も提供する場所へと変化している
- 採用広告では、待遇に加え、自分らしく働く姿を想像してもらうことが大切になる
- 広告の見せ方と、制服や働く環境をそろえて変えることで、企業のイメージを育てる
- 衣料品のデザインや見せ方を磨くことで、その商品を目当てに来店してもらえる
- お客さまが仕上げに参加できる商品には、自分で作る楽しさや愛着が生まれる
- 身近な店舗や駐車場も、新しい体験や地域の交流を生み出す場になる
- 記念日や周年、ネーミングの工夫によって、いつもの商品に新しい話題をつくれる
- 商品の魅力は、短い時間で直感的に伝わるように工夫する
この記事では、毎朝7時からのインスタライブの内容をまとめた解説資料をそのまま公開しています。 配信を見逃した方や、テキストで読みたい方に、参考にしていただけるとうれしいです。
この記事は、2026年10月5日noteに投稿したものです。
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🌟結論:便利の先に、行きたくなる仕掛けをつくる
コンビニに行く理由は、お弁当や飲み物を買うためだけではなくなっている。
気に入った服を買う。車を試す。ファミリーマートは、商品や店舗を通じて、お客さまが楽しめる体験を広げている。
採用広告には、レディー・ガガを起用。働く人の個性を尊重する姿勢を伝え、ここで働く自分を想像してもらおうとしている。
これらの事例から学べるのは、商品やサービスの特徴に加え、相手がどんな気持ちになるかまで考えることの大切さである。欲しい、試したい、参加したいと思うきっかけを、伝え方や体験の中につくっていこう。
① 採用広告で、自分らしく働く姿を見せる
ファミリーマートは、レディー・ガガを起用したアルバイト募集のCMを展開している。世界的なスターが店舗スタッフに扮し、モップ掛けなどをする姿は、コンビニで働くことのイメージに意外性を与える。
採用広告では、待遇に加えて、自分らしく働く姿を伝えることも大切になる。自分らしく働けそう、楽しそうと思ってもらうことが、応募のきっかけになる。
企業のイメージは、広告だけで完成するものではない。ファミリーマートは制服を刷新し、髪色を自由に選べるようにした。広告で発信するイメージだけでなく、実際の働き方も同時に変えているのが大きなポイントである。

② コンビニの服を、指名買いされる商品にする
ファミリーマートのオリジナルブランド「コンビニエンスウェア」は、靴下やTシャツなどを展開している。2023年には、国立代々木競技場の第二体育館でファッションショーも開催した。
コンビニの衣料品には、出張先で着替えを忘れたときや、急に靴下が必要になったときに買うイメージがある。
そこに、デザインや品質、ブランドとしての見せ方を加えることで、その服が欲しくてお店に行く理由をつくっている。
ファミリーマートならではの青と緑のラインを使った靴下のように、お店を連想させるデザインも、商品そのものの魅力になり得る。
③ 「ファミチキバンズ」は、最後のひと手間を楽しんでもらう
「ファミチキバンズ」は、切れ目が入り、タルタルソースが塗られたパン。別売りのファミチキをお客さま自身が挟むことで、バーガーが完成する。
ここには、自分で仕上げる楽しさがある。好みの具材を加えてアレンジができ、過去には自作のバーガーをInstagramに投稿する企画も行われた。
自分の手で作り上げたものを、より高く評価する傾向を「IKEA効果」と呼ぶ。
便利な商品であっても、お客さまが無理なく参加できる余地を残すことで、体験や愛着につながる。どこまで完成させて渡すかも、商品づくりのポイントになる。
④ 店舗や駐車場を、新しい体験の場にする
2026年10月9日・10日には、秋田県内のファミリーマート2店舗で、日産の車の試乗会が予定されている。店内の映像やポスターなどで知らせ、店舗の駐車場を起点に車を体験してもらう取り組みだ。
地方では、広い駐車場を備えたコンビニも多い。日頃から利用している場所であれば、買い物のついでに興味を持ち、試してみるきっかけになる。
地域によっては、コンビニが単なる物販拠点にとどまらず、地域住民が顔を合わせる交流拠点としての役割を担っている。生活に密着した店舗だからこそ、新たなサービスの創出や地域コミュニティの活性化に寄与する可能性がある。
⑤ 猫の日とネーミングで、興味を持つきっかけをつくる
ファミリーマートは、2月22日の猫の日に合わせて「ファミリ~にゃ~ト大作戦!」を展開した。猫をモチーフにしたスイーツやパン、お菓子などをそろえ、名前や形でも楽しめる企画にしている。
肉球の形をした商品や、猫にちなんだ商品名は、猫が好きな人の目に留まりやすい。味や価格を知る前に、かわいい、見てみたいと感じるきっかけになる。
記念日を商品と結びつけると、その時期に紹介する理由も生まれる。お客さまの好きなものと、自分の商品との接点を探すことが企画のヒントになる。
⑥ 商品の周年を、親しみのあるストーリーにする
ファミチキは、2026年に発売20周年を迎えた。その節目に合わせて、大人の味わいを楽しむ「オトナ★ファミチキ」が展開されている。
20周年を人の20歳になぞらえ、ファミチキの成人式として楽しめる企画にしている。長く親しまれてきた商品に、節目を生かして新しい話題を加えられる。
⑦ パッケージは、5秒で魅力が伝わるようにする
ファミリーマートのプライベートブランド「ファミマル」は、5秒でわかるパッケージを目標に、短く直感的な言葉でおいしさや機能を伝えている。
お客さまが売り場で商品を見る時間は限られる。何の商品なのか、どこが魅力なのかを、ひと目でつかめることが大切だ。
これは、SNSの投稿やサービス紹介にも置き換えられる。説明を読む前の段階で、相手に何が伝わるかを確認してみよう。
作り手が伝えたい情報をすべて並べると、かえって特徴が分かりにくい。一番伝えたい魅力を選び、相手がすぐ理解できる言葉に整えることが重要である。
⑧ 音や言葉も、お店を思い出すきっかけになる
「あなたと、コンビに、ファミリーマート」というキャッチコピーには、お客さまとコンビになるという意味が込められている。
また、おなじみの入店音にも「大盛況」という曲名がある。もともとパナソニックのチャイム用に作曲された曲で、ファミリーマートに採用され、入店音として広く知られるようになった。
お店の印象は、ロゴや商品の見た目だけでつくられるものではない。繰り返し耳にする音や言葉も、そのお店を思い出すきっかけになる。
まとめ
ファミリーマートの事例を、自分の仕事に置き換えてみよう。
- お客さまが参加したり、アレンジしたりできる余地はあるか
- 今ある場所や接点を、別の体験に生かせないか
- 記念日や周年を、親しみのある企画にできないか
- 一番伝えたい魅力が、短い時間で伝わるか
商品の内容を磨くとともに、興味を持つきっかけや、使うときの楽しさまで考える。身近なコンビニにも、自分の仕事に取り入れられるマーケティングの工夫がある。
配信者:赤髪

SNS戦略家13年目。上場企業を含む1,500社以上のSNS運用を支援。現在は、NYにある美術館のSNS運用を統括。2022年に、SNSを活用した集客・ビジネス構築を学べる「SNS ACADEMY」設立。累計生徒数は826名。(2025年末にて新規生徒受け入れを終了)
2026年秋、SNS×AI×マーケティングのコミュニティ「GROWZ」開講予定。
要約:MARI / ライター

元LINEの企業広報。広報歴15年。IT企業や通販企業で社外広報・社内広報・SDGs推進と幅広く広報業務に携わり、管理職も経験。現在はフリーランスとして、企業や個人事業主の広報支援およびライティング業務を行う。
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