ちいかわ×くら寿司コラボ中止から学ぶ「ファンを離さない」マーケティングの極意
目次
配信日: 2026年9月10日(木)
テーマ:🩷ちいかわ×くら寿司コラボ中止から見るマーケティング
この記事では、朝のInstagramライブの内容を分かりやすくまとめた解説資料(ホワイトペーパー)を、そのまま掲載しています。 配信を見逃した方や、文字で読みたい方に、参考にしていただけるとうれしいです。
この記事は、2026年9月10日noteに投稿したものです。
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🌹赤髪が話した主な内容
- ちいかわ×くら寿司のコラボ中止を入口に、ちいかわの人気を支えるマーケティングの仕組みを紹介
- 原作、ライセンス管理、物販、出版、映像など、各分野の専門家の力を生かして事業を広げる
- 無料でコンテンツに触れてもらい、考察や会話が生まれる余白をつくる
- SNS運用では、業界や商品を深く理解し、ファンが喜ぶコンテンツをつくる
- SNS、店舗、イベント、グッズなどの接点をつなぎ、繰り返し関わってもらう流れをつくる
- コラボ相手や企画は、お客様が本当に喜ぶかを基準に考える
- コンサルティングや施術などの無形サービスも、資料や画像など、手元に残る形にする
- AIを活用し、お客様との接点や、驚き・感動が生まれる場面を増やす
- 紙の教科書、手紙、身につけるものなど、アナログな工夫も取り入れる
🌟結論:ファンとのタッチポイントを増やし、日常の中で思い出してもらう
ファンを育てるには、商品やサービスを知ってもらった後も、繰り返し関わってもらう機会をつくることが大切である。
SNSの投稿を見る、店舗に足を運ぶ、イベントに参加する、グッズを使う。こうした、商品やサービスに触れる機会を「タッチポイント」という。
ちいかわには、漫画を読み、考察し、店舗やカフェに出かけ、グッズを持ち帰り、またSNSで作品に触れるという循環がある。さまざまな接点がつながることで、作品がファンの日常に入っていく。
この考え方は、個人事業主や、コンサルティングなどのサービスを提供する人にも取り入れられる。役立つ情報を届け、会う機会をつくり、学びや体験を手元に残る形にする。その過程で、お客様が驚き、喜ぶ場面もつくる。
自分の商品やサービスに合ったタッチポイントを増やし、日常の中で何度も思い出してもらうことが、ファンとの関係を育てるきっかけになる。
① ちいかわ×くら寿司のコラボ中止から考える
ちいかわとくら寿司のコラボでは、配布前の景品がフリマサイトに出品されるなど、従業員による不正な取り扱いが問題となり、キャンペーンが中止された。
景品を施錠した場所に保管し、複数人で管理するといった対策があっても、不正を防ぎきれなかった。グッズを集める人たちの間には、こうした問題を「よくあること」と受け止める声もあり、残念な状況である。
一方、多くの人が欲しがるグッズを生み出しているちいかわには、ファンを育てる仕組みがある。作品を知って、好きになってもらい、日常の中で関わり続けてもらう。その流れを、自分のビジネスにも置き換えて考えてみよう。
② 各分野の専門家の力を生かす
ちいかわは、Xでの漫画発信から、書籍、アニメ、グッズ、ゲームなどへ展開している。
その広がりを支えているのが、各分野の専門家による役割分担である。原作や世界観をつくる人に加え、企画・ライセンス管理、物販・EC、出版、映像などを担う企業が、それぞれの専門性を発揮している。
自分の強みを軸にしながら、必要な分野では専門家の力を借りる。役割を分担することで、一つのコンテンツをさまざまな商品や体験へと広げられる。
③ 無料で触れてもらい、語りたくなる余白をつくる
ちいかわには、Xの漫画やYouTubeのアニメなど、無料で作品に触れられる入口がある。気軽に見てもらうことで、作品を知り、好きになってもらう機会が生まれる。
さらに、読者が想像したり、考察したりできる余白もある。登場人物に自分を重ねたり、物語の意味を考えたりすることで、作品への関わりが深まっていく。
「これはどういう意味だろう」「この場面を誰かに話したい」と思える要素は、会話や共有のきっかけになる。コンテンツの中に、見る人が自分の言葉で語れる要素をつくることが大切である。
④ SNSから体験、グッズへと接点をつなぐ
ちいかわには、ファンが繰り返し関われる流れがある。
- Xで無料の漫画を読む
- 内容を考察し、誰かと話す
- 店舗やカフェなどに足を運ぶ
- ぬいぐるみや日用品を持ち帰る
- またXで作品を読む
グッズが家にあれば、SNSを開いていない時間にも作品を身近に感じられる。新しい店舗や企画を知れば、また出かけるきっかけにもなる。
タッチポイントを増やすときは、それぞれの接点が次の関わりにつながるように考えることが大切である。SNSで知ってもらった後に、どこで体験してもらい、何を持ち帰ってもらうか。体験した後に、どのような形でまた関わってもらうかまで考える。
オンラインと実際に会う機会を組み合わせ、自分の商品やサービスに合った循環をつくっていくことが重要である。
⑤ SNS運用では、業界理解とコンテンツづくりが土台になる
SNSの投稿時間やトレンド、基本的な運用方法を学ぶことは大切である。そのうえで、長く応援されるアカウントをつくるには、発信する業界や商品を深く理解する必要がある。
例えば、担当する業界の本を10〜20冊読み、知識を身につける。クライアントが花屋なら花や花屋の仕事について、コーヒー店ならコーヒーについて学ぶところから始める。同じコーヒー店でも、豆へのこだわり、接客、営業時間、ポップアップへの出店など、強みは異なる。それを理解して初めて、その店らしさや、お客様に選ばれる理由を考えることができる。
どのような情報が役に立つのか。何を伝えれば興味を持ってもらえるのか。商品や業界への理解をもとに、コンテンツの質や方向性、公開に伴うリスクまで考えることが、SNS運用の土台になる。
⑥ コラボや企画の基準は「お客様が喜ぶか」に置く
SNSにおいて、コラボ相手の選定や話題を出すタイミングは企画の質を決定づける。 たとえ気心の知れた友人との対談であっても、「視聴者にどんな価値を提供できるか」という視点は欠かせない。その組み合わせだからこそ生まれる化学反応や、視聴者の知りたい内容と合致しているかを見極める必要がある。
身内の「面白そう」という評価だけで判断せず、お客様が喜ぶ場面を具体的に想像する。
作り手側の関係性ではなく、受け取る側の気持ちを最優先にする。お客様が歓喜するほどの体験を届けられるかが、企画を成功に導く視点となる。
⑦ 無形のサービスを、手元に残る形にする
コンサルティングや施術などのサービスでも、受け取った価値を後から確認できる形にすることができる。
例えば、整体の施術中に伝えたアドバイスを、AIで一枚の画像にまとめ、その日のうちにお客様へ送る。口頭で聞いた内容が残ることで、自宅で復習ができる。
SNSの伴走支援なら、1年間で蓄積した知見を「マーケティングの虎の巻」としてまとめる方法がある。料理に関わる事業であれば、次のような情報を一冊に整理する。
- 同じ業界で起きた炎上の原因と、その後の対応
- 過去に流行した料理や、流行した理由
- 月ごとに発信したいテーマと、年間の投稿スケジュール
- 投稿数の多いテーマや、反応のよい動画・サムネイルの事例
支援の過程で調べたことや考えたことを、お客様が使い続けられる資料にする。契約期間が終わった後も活用できるものが残れば、受け取った価値を実感しやすくなる。
目に見えないサービスだからこそ、何を手元に残せるかを考えることが大切である。
⑧ お客様が感動する場面をつくる
選ばれるためには、丁寧な仕事や品質の高さはもちろんのこと、お客様の心が躍るような「驚きと喜びの瞬間」を意図してつくる視点も大切である。
AIを使い、自己紹介サイト、チラシなどを一瞬で形にする。目に見える成果物ができることは、お客様が価値を実感するきっかけになる。
商品を選ぶ過程にも、工夫の余地がある。店頭で質問に答えると、自分に合う商品が提案される仕組みなら、質問に答え、結果を受け取る過程そのものが一つの体験になる。
⑨ アナログの工夫で、日常や交流につなげる
オンラインでサービスを提供していても、資料や手紙などを通じて、お客様との接点をつくることができる。
スクールなら、紙の教科書を届けたり、節目に手書きの手紙を送ったりする方法がある。課題を達成した人に、ミサンガを贈るのも一つの案である。
身につけられるものなら、イベントに持ってきて、自分の頑張りを見せることができる。受け取った瞬間だけでなく、その後の交流や喜びにつながるところまで考える。
昔、お店が年末に配っていたカレンダーも、家に置いて使ってもらうことで、店の名前を日常的に目にしてもらう仕組みだった。使うたびに思い出してもらうという考え方は、今のビジネスにも取り入れられる。
自分の商品やサービスに合った形で、お客様の日常に接点をつくる。あわせて、普段の発信から売り手の人柄を伝えていくことも、関係を育てるうえで大切になる。
まとめ|ちいかわから学べるポイント
- ファンとのタッチポイントを増やし、日常の中で思い出してもらう
- 無料で触れられるコンテンツを用意し、知ってもらう入口をつくる
- 考察や共感など、誰かに話したくなる要素をつくる
- SNS、店舗、イベント、グッズなどをつなぎ、繰り返し関わってもらう
- サービスで得られた学びや体験を、手元に残る形にする
- お客様が驚き、喜ぶ場面をつくる
配信者:赤髪

SNS戦略家13年目。上場企業を含む1,500社以上のSNS運用を支援。現在は、NYにある美術館のSNS運用を統括。
2022年より、SNSを活用した集客・ビジネス構築を学べる「SNS ACADEMY」主宰。累計生徒数は826名。
(なお、2025年末にて新規生徒受け入れを終了。赤髪による個別コンサル・サービスは完全終了しています)
要約:MARI / ライター

元LINEの企業広報。広報歴15年。IT企業や通販企業で社外・社内・SDGs推進と幅広く広報業務に携わり、管理職も経験。現在はフリーランスとして、企業や個人事業主の広報支援およびライティング業務を行う。
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