SNSブランディングの始め方|3年でSNS集客を卒業するブランド戦略【講座レポ】

こんにちは!
SNS戦略家・赤髪の広報担当:MARIです。

先日、LINE公式の友だちに向けて「SNSブランディング講座」を実施しました。

SNS運用を頑張っているのに、いつも目先の集客に追われてしまう。商品やサービスには自信があるのに、価格で比較されてしまう。そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

今回の講座では、今すぐ売上をつくる方法ではなく、3年後、5年後も選ばれ続けるためのブランドの育て方を学びました。

私たちが普段、何気なく目にしている企業名やロゴ、テーマカラーやデザイン。それらにはすべて、見る人の記憶に残り、信頼へとつなげるための工夫が施されています。その積み重ねが、ブランディングです。

本レポートでは、ブランディングの基本をはじめ、強いブランドに必要な条件、世界観を統一する方法など、講座の要点をまとめます。

SNSからの売上を安定させたい方、価格ではなく自分自身で選ばれたい方、将来的に口コミや紹介で仕事が生まれる状態をつくりたい方におすすめの内容です。

【この記事で分かること】
・ブランディングとは何か
・商品とブランドの違い
・SNSで意識したい4つの層
・SNSブランディングで取り組むべきこと
・強いブランドに必要な3つの条件
・ブランドの世界観を統一する方法
・SNS集客を3年で卒業するための考え方

この記事は、2026年7月28日noteに投稿したものです。
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① ブランディングとは?

赤髪:ブランディングと聞くと、ロゴや投稿の色をそろえて、おしゃれな世界観をつくることを思い浮かべていませんか?

ブランディングとは、単に見た目を整えることではありません。相手の記憶に残り、商品やサービスが必要になったときに思い出してもらえる状態をつくることです。

ブランドをつくるのは、バズを生み出したり、目先の売上をつくるより、よっぽど難しい。

老舗ブランドという言葉があるくらい、ブランドを育てるには長い時間がかかります

ブランディングの成功例として、日本コカ・コーラは、既存の天然水ブランド「森の水だより」を展開する中、2009年に「い・ろ・は・す」を新ブランドとして発売しました。新たなブランド名を掲げるだけでなく、軽量で絞ってつぶせるボトルを開発。「おいしい」と「環境にいい」を両立するブランドコンセプトを打ち出したことで、広く知られるブランドへと成長しました。

逆に、アパレルブランドのGAPは、長年親しまれていたロゴを変更したことで、多くの批判が寄せられ、わずか1週間ほどで元のロゴへ戻すという経験をしています。

やっぱり、ロゴは飾りじゃないんです。

ロゴを見れば、その企業の商品やサービスにまつわる出来事、抱いてきたイメージまで思い出す。こうした記憶の積み重ねによって、ブランドはつくられていきます。

商品とブランドの違い

赤髪:商品とは、実際に提供するモノのことです。

たとえば、手相講座であれば、手相の見方や読み解き方を教えることが商品です。でも、ブランドは、その講座を受けた先に何があるのかという部分を指します。

手相を学ぶことで、人との会話が広がるのか。仕事につながるのか。自分のことを深く知れるようになるのか。商品を通して得られる価値や変化まで含めたものが、ブランドなんです。

商品を売るだけではなく、その商品を通してどんな未来や変化を届けるのか。さらに、なぜほかではなく自分から買う意味があるのか。そこまで丁寧に伝えていくことが、ブランドを育てるということです。

機能や価格だけで選ばれる状態から、「あなただからお願いしたい」と、人やブランドを理由に選ばれる状態へ。

そうなることで、価格で比較されることなく、お客様に求められ続けるようになります。

ブランディングのためにSNSで意識したい4つの層

赤髪:SNSでは、ターゲットを4つの層に分けて考えることが大切です。

・顧客層:自分のことが好きで、商品も購入してくれる人
・ファン層:自分のことは好きだけど、商品は購入しない人
・比較層:商品を購入する可能性はあるけど、ファンではない人
・認知層:自分のことを知らず、商品を買う予定もない人

多くの人は、商品を買ってくれる顧客層ばかりを意識して発信しがちです。

ですが、SNSはオープンな場所です。良くも悪くも商品への想いや価格、そして売り方まで、あらゆる層の人に広く伝わっていきます。

だからこそ、まだ商品を買う予定がない「認知層」の人が見たときに、「自分は買わないけど、すごく価値のあることをしているな」と共感してもらえるかどうかが鍵になります。

なぜなら、「これ、あの人にぴったりかも!」と、ご家族やご友人に紹介してくれる可能性があるからです。

つまり、顧客層だけでなく、ファン層、比較層、認知層まで納得できる商品や発信が、ブランディングにつながっていきます。

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💡MARIのトリビア|「ブランド」の語源

わたくしMARIは語源研究が趣味なのですが、先日「ブランド」の語源を調べてみました。

「ブランド」の語源は、古ノルド語の「brandr」。「brandr」は、燃えている木や火を意味する言葉で、そこから焼き印を押して印をつける意味へと広がっていきました。

かつて、自分が飼っている牛を区別するために、この焼き印をつけていました。その印は、やがて生産者や品質を見分ける手がかりにもなったとされています。

そう考えると、現代のブランディングも同じですよね。一貫した発信を続けて、相手の心に「この人なら信頼できる」という印を残していく。

それが、ブランディングの本質なんだなと、語源から改めて感じました。

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② SNSブランディングでは何をすればいい?

赤髪:SNSブランディングは、誰に、どのような印象を残したいのかを明確にし、一貫した発信を積み重ねることが大切です。

具体的には、次の5つの順番で考えていきます。

1.誰の記憶に残りたいのかを決める
2.その人に何を約束するのかを決める
3.約束を信じてもらうための実績や証拠を示す
4.色、語尾、テンション、デザインをそろえる
5.同じ世界観やメッセージを繰り返し伝える

まず考えてほしいのは、誰の記憶に残りたいのかです。

幅広い人に知られようとするのではなく、どのような人に自分を思い出してほしいのかを決めます。そのうえで、その人にどのような価値や未来を約束するのかを明確にしてください。

ただ「できます」「得意です」と伝えるだけでは、信用にはつながりません。これまでの実績やデータ、学びの過程など、約束を信じてもらうための証拠を見せることも必要です。

さらに、ロゴや投稿の色だけでなく、言葉遣いや語尾、発信のテンション、デザインまでそろえていきます。

SNSは、発信者にとって一つの舞台です。

自分が今日学んだことや、今興味を持っていることを、何でも発信する場所ではありません。あくまでも相手の目線に立ち、相手が求めている情報を届ける場所です。

例えば、占いのアカウントで突然SNS運用について発信したり、料理のアカウントで自己啓発について投稿したりすると、見る人は何のアカウントなのか分からなくなってしまいます。

たとえ発信するプラットフォームが変わっても、伝えるメッセージや世界観は変えないこと。同じ内容を繰り返し伝えることで、「この人といえばこれ」という印象が少しずつ積み重なっていきます。

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強いブランドに必要な3つの条件

赤髪:強いブランドには、次の3つの条件があります。

1.意味があること
2.違いがあること
3.思い出しやすいこと

まず、「意味があること」とは、そのアカウントや商品に触れることで、相手にとって何かしらの価値があるということです。

たとえ本人や商品に興味がなくても、「これは分かりやすい」「自分は買わないけれど、必要とする人がいるのは納得できる」と感じてもらえる状態を目指します。

次に「違いがあること」です。

誰に向けた商品なのか、その人らしい特徴が明確になっているかどうかが大切です。

そして、最後は「思い出しやすいこと」です。

ブランドは、記憶されてなんぼなんですよ。

商品を知って「いいな」と思っても、すぐに購入できる人ばかりではありません。お金はあるけど時間がない人もいれば、子育てや仕事が落ち着いてから購入したい人もいます。

私のところにも、3年前に赤髪を知ってくれて、「今回、予算が確保できたので」と連絡をくださる方がいます。

必要になったタイミングで、自分を思い出してもらえるか。記憶に残ることが、ブランディングではとても大事です。

相手にとって意味があり、ほかとの違いが明確で、必要なときに思い出してもらえる。この3つがそろうことで、強いブランドへと育っていきます。

自分のブランドを一言で語れるようになろう

赤髪:ちなみに、ブランドが整い、SNS集客がうまくいっている方は、誰に、何を届けるのかを一言で答えられます。

ターゲットや強み、発信の目的が自分の中で整理できているからです。

反対に、説明が長くなる方は、まだ考えがまとまっていない証拠。自分でも整理できていないことを、相手が理解できるはずはありません。

最初から完璧でなくても大丈夫です。まずは仮でもいいので、自分が何者で、誰にどんな価値を届けるのかを一言で言い切ってください。

ブランドの世界観を統一する方法

赤髪:世界観の統一について、掘り下げます。ブランドをつくるには、どこで見ても同じ印象を持ってもらうことが大切です。

・色
・フォント
・文字の大きさ
・余白
・表紙のレイアウト
・言葉遣い
・語尾
・発信のテンション
・案内する導線
・実績の見せ方

こうした要素をそろえることで、「この投稿はあの人のものだ」と、見た瞬間に分かるようになります。

ただし、自分の好きな色やデザインを選べばよいわけではありません。誰に、どのような印象を持ってほしいのかを考え、そのブランドに求められる見せ方を選ぶことが大切です。

さらに、相手に取ってほしい行動も統一しましょう。

今日はLINE公式、明日はメールマガジンと、毎回違う場所へ案内すると、どこへ進めばよいのか分からなくなります。案内する先を一つに決め、繰り返し伝えることもブランディングです。

同じ言葉やメッセージを何度も発信して大丈夫です。すべての投稿を毎日見て、内容を覚えている人はほとんどいません。

どのSNSで見ても、発信していることや受ける印象が変わらない。その一貫性が信頼につながっていきます。

💡MARIのリサーチ|色が与えるイメージとは?

ブランディングに色は重要。色は、視覚情報として一瞬で受け取られ、ブランドの第一印象になるからです。

1994年にドイツの研究チームが行った実験では、色の処理に関わる脳領域が、視覚刺激を見てから約0.1秒で活動を始めることが分かっています。人は文章をじっくり読み解く前に、まず色や形といった視覚情報から、瞬時に印象を受け取っているのです。

講座で赤髪は、相手にどのような印象を与えたいかによって、ブランディングカラーは決まると話していました。

そこで、MARIが色と心理的印象の関係をリサーチ。

あなたが与えたいイメージから逆算して選んでみましょう。

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③ SNS集客を3年で卒業するためのブランド戦略とは?

赤髪:SNSでの集客は、3年で卒業する前提で取り組んでほしいと思っています。

SNSには旬があります。季節や景気、世の中の流行、プラットフォームの変化など、自分ではコントロールできない要因によって、フォロワーの増えやすさや商品の売れやすさが変わるからです。

もちろん、資金や知名度がない状態からビジネスを始めるうえで、SNSはとても有効です。ただし、いつまでもSNSだけに集客を依存するのは、ビジネスとして不安定です。

理想は、3年後に口コミや紹介で仕事が回る状態をつくること。

少なくとも、売上の50%が口コミや紹介から生まれる状態を目指してほしい。

そのために、ブランド構築が重要です。

目安として現時点では、ブランド構築に60%、販売促進に40%の時間とお金を使う。

今すぐ必要な人へ商品を案内したり、既存のお客様へ販売するのは、短期的な販売促進です。一方で、行政の仕事に取り組む、有名な人と対談やコラボをする、YouTubeで専門的な情報を発信するなどの活動は、すぐに売上につながらないかもしれませんが、ブランドや信頼となり、3年後の売上につながります。

目先の売上だけでなく、選ばれ続けるための種をまく。それが、SNS集客を卒業するためのブランド戦略です。

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おわりに

今回の講座で学んだ、SNSブランディングのポイントをまとめます。

・ブランディングとは、必要になったときに思い出してもらえる状態をつくること
・誰の記憶に残り、どのような価値を届けたいのかを明確にする
・色やデザイン、言葉遣い、発信するメッセージを統一する
・相手にとって意味があり、ほかとの違いが明確で、思い出しやすいブランドを目指す
・数年後の信頼や紹介につながるブランド構築に、時間とお金を使う

私も企業広報として働いていた頃、企業ブランディングに関わるさまざまな業務を担当していました。

公的文書で使うひらがなと漢字の表記を統一したり、企業ロゴの使用規約に沿って、各部署が作成した外部向け資料を確認したり。年始の企業広告や、社外で使用するスライド資料のデザインにも、一貫した企業イメージが伝わるよう細かく目を配っていました。

一つひとつは、小さなルールに見えるかもしれません。

しかし、企業のロゴ、文章、広告、求人、資料など、外部の方が目にするすべてのものが、その企業の印象をつくります。どの接点でも同じ姿勢や世界観が伝わるからこそ、「この会社なら信頼できる」という記憶が少しずつ積み重なっていくのです。

SNSでブランドを育てる場合も、まったく同じだということを改めて実感しました。

以上、広報:MARIの講座レポでした。


執筆:MARI / ライター

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元LINEの企業広報。広報歴15年。IT企業や通販企業で社外・社内・SDGs推進と幅広く広報業務に携わり、管理職も経験。現在はフリーランスとして、企業や個人事業主の広報支援およびライティング業務を行う。

講師:赤髪

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SNS戦略家13年目。上場企業を含む1,500社以上のSNS運用を支援。現在は、NYにある美術館のSNS運用を統括。
2022年より、SNSを活用した集客・ビジネス構築を学べる「SNS ACADEMY」主宰。累計生徒数は826名。
(なお、2025年末にて新規生徒受け入れを終了。赤髪による個別コンサル・サービスは完全終了しています)

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